メンバー便り

杏雨書屋訪問記

少彦名神社(神農さん)
3月末に、大阪の杏雨書屋(きょうう しょおく)に江戸時代の博物学の本を調査に行きました。杏雨書屋は、武田薬品工業株式会社からの寄付をもとに創設された武田科学振興財団によって運営されている私立の図書館です。大阪市内の中心部船場(せんば)の北に位置する道修町(どしょうまち)にあります。道修町は、薬種問屋の集中する地域で、現在では著名な医薬品会社の本社ビルが立ち並ぶ地域になっています。道修町には少彦名神…続きを読む

奄美の地図④-地図作成の地域差

表.奄美大島における25,000分1地形図(初版)の測量・発行年
前回まで、戦前期の奄美に関する地形図の作成状況と現存状況について、国会図書館での調査をもとに記事を書いた。 奄美の地図①http://kankyo.rdc.kagoshima-u.ac.jp/member-blog/3905/ 奄美の地図②http://kankyo.rdc.kagoshima-u.ac.jp/member-blog/4085/ 奄美の地図③http…続きを読む

氷河期の黒潮

加計呂麻でも干潟掘り
1月末から続いた卒論修論の発表会シーズンも終わり、卒業判定と来年度に向けた準備の時期である。うちの研究室には、毎年この時期にサンタクロースが降臨することになっている。研究費の追加配分(!)があるのだ。東北や北海道では吹雪が伝えられるこの時期だが、南の島では海岸調査にもってこいの条件となる。暑からず、日差し強からず、人(観光客)多からず。そして潮の満ち干きもちょうど良い。日本近海では、新月と満月の1…続きを読む

有田のワークショップ

2016年は有田焼創業400年を迎える。日本初の磁器(白磁)は、有田で1610年代に誕生した。なぜ2016年かといえば、泉山で白磁の原料が発見されたのが1616年と伝わっているからだ。 ヨーロッパで磁器を初めてつくったのはドイツのマイセンで1709年のこと。日本は100年も早いのだから、ここは強く誇れる。でも世界一早かった中国は北斉時代(550‐577)には開発してしまっているので、まったく桁外…続きを読む