メンバー便り

喜界島と地図① ―二つの最高地点―

図1.喜界島の位置 
前回まで奄美大島の近代の地形図に関する謎解きを書いてきた。この辺りで謎解きは一休みして、今回から数回、2015年3月にフィールドワークで訪問した喜界島について、地図との関係から少し書いてみたいと思う。 喜界島は奄美大島の東約25kmに位置し、鹿児島市からだと南へ約380kmの位置にある(図1)。 喜界島へ行くには、飛行機だと鹿児島空港から喜界空港まで約1時間20分、1日の便数は午前…続きを読む

梅雨明けの加計呂麻

雨上がりに食事中ーかなり接近を許してくれる
ようやく奄美地方が梅雨明けを迎えたと思ったら、いきなり台風が3つもできてしまった。7月3日から加計呂麻島で干潟調査を始め、何とか台風接近前に終わらせる事ができたけれど、そろそろ奄美地方も台風の影響を受ける頃。トカラ列島も含めて、梅雨の豪雨に台風の影響が加わるだろうから、土砂災害が心配だ。調査中も、ついに夏本番!のはずが、雨→薄曇り→晴れ→曇り→豪雨と1日のうちに何度も雨に見舞われ、濡れては乾き、ま…続きを読む

今どきの波佐見紀行

春、九州は陶器市の季節を迎える。なかでも有名な有田陶器市は今年で112回めだった。ゴールデンウィークの観光を兼ねた買い物客でにぎわうイメージがあるが、集まるのは一般客だけではないらしい。業務用も、この時期に一年分の交渉が行われることが多いのだそうだ。 ゴールデンウィーク後すぐ、有田のお隣、長崎の波佐見町に立ち寄る機会があった。波佐見焼で知られる焼き物の町だ。知名度抜群の有田に隠れた存在だが、江戸…続きを読む

杏雨書屋訪問記

少彦名神社(神農さん)
3月末に、大阪の杏雨書屋(きょうう しょおく)に江戸時代の博物学の本を調査に行きました。杏雨書屋は、武田薬品工業株式会社からの寄付をもとに創設された武田科学振興財団によって運営されている私立の図書館です。大阪市内の中心部船場(せんば)の北に位置する道修町(どしょうまち)にあります。道修町は、薬種問屋の集中する地域で、現在では著名な医薬品会社の本社ビルが立ち並ぶ地域になっています。道修町には少彦名神…続きを読む