活動内容

奄美国際ノネコ・シンポジウムを開催しました (前半)

12月6日(日)に奄美大島・奄美市において「奄美の明日を考える奄美国際ノネコ・シンポジウム」を開催しました。参加者は約150名。当日は、開演前から龍郷町立大勝小学校5年生が、自分たちで作成した「絵本」を元気な声で来場者に手渡してくれました。

 

来場者に絵本を配る龍郷町立大勝小学校5年生

来場者に絵本を配る龍郷町立大勝小学校5年生

ノネコのバッジが会場の皆さんに配布されました

ノネコのバッジが会場の皆さんに配布されました

シンポジウムは、本学の前田学長からの主催者あいさつにはじまり、環境省那覇自然環境事務所長、鹿児島県奄美世界自然遺産総括監、奄美群島広域事務組合管理者など、本シンポジウムの共催者、協力者からのメッセージがつづきました。

鹿児島大学 前田学長

鹿児島大学 前田学長

環境省那覇自然環境事務所長 西村 学氏(代読)

環境省那覇自然環境事務所長
西村 学氏(代読)

鹿児島県環境林務部次長兼奄美世界自然遺産総括監 山重秀行氏

鹿児島県環境林務部次長
兼奄美世界自然遺産総括監
山重秀行氏

奄美群島広域事務組合管理者 朝山 毅氏(代読)

奄美群島広域事務組合管理者
朝山 毅氏(代読)

最初に登壇したのは、大和村にある環境省奄美野生生物保護センターの鈴木上席自然保護官。「世界自然遺産登録に向けた現状と外来種対策」と題して、1万頭を超えていたマングースが100頭以下に減った一方で、山中で野生化したネコ(ノネコ)が希少野生動物にとって脅威となっていることが紹介され、対策の現状と課題が報告されました。

続いてニュージーランド保全管理研究所のグレン博士から島嶼地域での外来種対策の紹介がありました。最初のネコ駆除が90年前に行われたこと、ネコ駆除が行われた最大の島の面積は約300㎢であること、人口が最大の島でも1000人程度であり、面積約700㎢で人口が6万人を超える奄美大島の挑戦は世界的に前例がない取組であることがわかりました。

その後、本学から二つの調査研究を報告しました。国際島嶼教育研究センター奄美分室の鈴木真理子プロジェクト研究員は、国立環境研究所・北海道大学と共同で行ったネコに関する住民意識調査の結果を報告し、多くの人が特にノネコについては何らかの管理をすべきであり、飼い猫の山への放棄が問題の根源であると認識していることがわかりました。

鹿児島環境学研究会の小栗有子准教授は、絵本に登場するネコの絵を使いながら、ノネコの問題はどの立場に立つか(ネコ好きか、ネコ嫌いか)、どういう視点から考えるか(人間側、ネコ側、野生動物側)によって問題の見え方が変わるため、考える物差しを合わせることが重要と指摘し、今後多様な関係者が協力し合える作業を通じて合意形成を図ることが必要と強調しました。

 

ニュージーランド保全管理研究所 アル・グレン博士と通訳の山崎美智子氏(鹿児島環境学メンバー)

ニュージーランド保全管理研究所
アル・グレン博士と
通訳の山崎美智子氏
(鹿児島環境学メンバー)

環境省奄美自然保護官事務所 鈴木祥之上席自然保護官

環境省奄美自然保護官事務所
鈴木祥之上席自然保護官

鹿児島大学国際島嶼教育研究センター奄美分室 鈴木真理子特任研究員

鹿児島大学
国際島嶼教育研究センター奄美分室 
鈴木真理子特任研究員

鹿児島大学 鹿児島環境学研究会 小栗有子准教授

鹿児島大学 鹿児島環境学研究会
小栗有子准教授

 

本シンポジウムの詳細は、
「奄美国際ノネコ・シンポジウム記録集」にてご覧いただけます。