活動内容

2014年度第6回定例研究会を開催いたしました。

 鹿児島環境学は、1月に第6回定例研究会を開催しました。今回は、「島内と島外を結ぶ~外国も視野に:これまでとこれから」をテーマに、しーまブログ編集長の深田小次郎氏、NPO法人アマミーナ理事長の徳雅美氏のお二人をお招きしました。

研究会の様子

研究会の様子

深田小次郎さん(左)と徳雅美さん(右)

深田小次郎さん(左)と徳雅美さん(右)

 はじめに、深田氏より、「島と外をつなぐシゴト:これまでとこれから」と題して話題提供が行われました。深田氏は、インターネットで島興しをしたい、インターネット上に「しま」というコンテンツを作りたいという思いから、全国的に有名なアメブロの奄美群島版で、現在約4000ブログが集まる「しーまブログ」を2010年に設立されました。「しーまブログ」のブログサービス以外にも、グルメガイド「みしょらんガイド」、不動産情報「島ズム」、東京で島ファンのために開催している「Dearどぅしでぃや」、「シマッチュ先輩の情熱教室」、「空き家プロジェクト」、「求人サービス」などの紹介がなされました。また、一番の問題として情報の共有があげられ、行政からの情報がなかなか集まらないこと、情報に偏りがあることなどから、島の情報を一元化する群島イベントカレンダー「SABAKURU」、観光キュレーションサイト「奄ZONE(アマゾン)」、GPSと連動して島を検索できるサイト「Shimagle(シマグル)」など、今後展開する予定のシステムについても紹介がなされました。

 課題としては、行政からのオファーがあれば組んでやりたいという思いもある一方で、金銭的には困難でも行政に頼らずどこまでできるか、ということがあげられました。今後はさらに情報を集め、その情報を元に人が動いたり、様々なことが生まれるようなしかけを作りたい、経済が落ち込まないためにも人口を増やしたいといったこともあげられました。

 次に、徳氏より、「島と世界をつなぐシゴト:これまでとこれから」と題して、奄美市に生まれ、現在のカリフォルニア州立大学チコ校で勤務されるに至った経緯や、2010年にNPO法人アマミーナ設立に至った経緯、目的、今後の方向性についてお話をいただきました。アマミーナは、「未来を担う子ども達のために、奄美から世界へ、世界から奄美に」というスローガンのもと、奄美にコミュニティカレッジを作ることを最終目的としており、現在、奄美市公民館委託事業で公民館の管理運営をしながら行っている自主事業の「米国短期留学プロジェクト」、「英語DEアート&サイエンス」、「ハロー先輩!」講演会シリーズなどが紹介されました。

 また、来島者から見た奄美の問題として、街の美観の統一性がないこと、街中に緑が少ないこと、車が多いこと、街中特に公共の場(空港、港、公園等)にパブリックアートがないことなどが指摘されました。これらの問題に対処する方法として、今徳氏が計画しているアートで奄美市を活性化するプロジェクト、「公共野外アートin奄美」や「アートレジデンスプログラム」(内外からアーティストや学生を公募し空き家を利用しての滞在型アート作成の場の提供)、その作成発表の場として「ビエンナーレ(2年毎)」、「トリアンナーレ(3年毎)」についても紹介がなされました。

 最後に、アマミーナ設立時から大きく変わったこととしてインターネットの普及によるオンライン教育が上げられ、建物(ハード)がなくてもネット(ソフト)を通してのバーチャルな空間でもコミュニティカレッジを構築できるのではないか、アマミーナの今後の方向性として委託事業後をどうするのか、コミュニティカレッジを恒久的で持続性のあるものとしてどう実践していくのか、といったことが課題としてあげられました。

 この後、参加者からの質疑応答も交えながら活発な意見交換が行われました。

◎『しーまブログ』http://amamin.jp/

◎『NPO法人アマミーナ』http://npoamamina.blogspot.jp/

※本研究会の成果を 小冊子「きばりゅっ島!-今を生きる」として出版いたしました。