東京通信

ゆるキャラ

京都駅前のホテルに「せんとくん」がいた。小坊主のあたまに鹿の角らしきものが生えている。異様といえば異様な姿で、一時、不気味だのそれなりに可愛いだのという議論で盛り上がった。その議論があったせいかどうか、いまはむしろ人気が出てきたようである。もともとは、2010年の平城遷都1300年祭のためのイメージキャラクターだった。 都道府県をはじめ全国のかなりの自治体がこの手のキャラクターづくりをしていると…続きを読む

某月某日

某月某日 北海道、夕張へ。ここは財政破産した市として一躍有名になった。町を歩くとたしかに淋しい。イベントとして映画祭を始めたのは1990年のことだ。町中に手書きの大きな映画の看板がたくさんあった。町のはずれに、高倉健主演「幸せの黄色いハンカチ」のロケ地跡が観光施設として残されている。管理人とおぼしき男が歩いていたほか、だれもいなかった。 …続きを読む

旭川の雪だるま

夏の旭川に雪だるまがいた。赤いマフラーをしている。8月下旬、札幌から旭川に行ってユーカラ織工芸館ロビーに着いたときのことだ。札幌から旭川は、高速道路だと1時間半。この工芸館はまえから気になっていた。ユーカラ織とは、半世紀ほどまえにひとりの女性が考案した毛織物で、アイヌの文様がデザインの主なモチーフである。 余市に行ったのは何年まえのことだったろう。偶然まぎれ込んだ梨畑に、花がいっせいに咲いていた…続きを読む

しもふり商店街

家から車で10分ほど走るとしもふり商店街だ。山手線駒込駅から200メートルぐらいの距離にある。「しもふり」は、「霜降り」で、江戸時代には霜降橋という小さな木橋があったという。ちょうどすり鉢の底状の地形に位置しているから、むかしは寒かったのだろう。 商店街といってもせいぜい数百メートル、魚屋、八百屋などごくごく小さな店が軒を連ねる。新旧の店が点在する、むかしながらの商店街である。歩いているのはたぶ…続きを読む