東京通信

花の6月

 6月はいっせいに花開くというが、これはヨーロッパのことだろう。日本は梅雨の盛りで、東京でもこの時期はむしろ花は少ない。札幌は名物のライラックが咲くのが6月で、ライラック祭りも6月にある。北海道は梅雨もなく、ヨーロッパに似た気候のようだ。先日調べたら、イタリアのミラノと日本の最北端・稚内の緯度が同じだったのには驚いた。イタリアは、ヨーロッパでも南にあるという先入観があったし。何年か前、稚内に近いサロベツ湿原に行ったことがある。地元の人が10年に一度と言うほど、エゾカンゾウの黄色い花が湿原一面に咲き誇っていた。あれもたしか6月だったように記憶している。
 屋久島は海抜ゼロメートルから2千メートルまであるから、標高順ごとにさまざまな花が咲く。屋久島シャクナゲが咲くのも5月から6月だ。数年前に屋久島の北の吉田集落に、里のエコツアー体験に行った。じつに楽しく、地元の主婦グループがつくってくれた昼食もすこぶる美味しくて大満足だった。
屋久島吉田集落のウツギの花 札幌北大植物園のライラック