東京通信

「月刊・地域人」

9月に地域人なる雑誌が創刊された。毎月出版、毎号5万部刷るという。地方の地域づくり、地方創生が大テーマの雑誌で、毎号特集をする。

創刊第1号の特集は佐渡、2号が延岡で、今月11月号がいよいよ奄美だった。


地域人表紙

地域人表紙

5万部印刷とは、この出版不況時にたいした気合であるが、さらに驚くのは出版元が大正大学という東京の私大であることだ。学生数約5千人、仏教系、文系の大学で、必ずしも大きな大学というわけではない。

テーマの地方創生は、内閣の目玉政策でもあり、それ自体は珍しくないが、この大学では地方創生学部を創設(平成28年4月入学)、すでに地域構想研究所もつくったというから、やることが本格的である。

さて、問題の地方創生は、いまのところかけ声ばかりで中身がさっぱり見えてこない。

思うに、東京霞が関の高いビルでは、そもそもいい考えが出てこないのではないだろうか。また、配電盤が東京と言い続けてもうすぐ150年、この大成功した近代日本の統治システムには、いよいよガタが来つつあるとの見方もあるだろう。東京オリンピックの、国立競技場建設、ロゴ盗用問題など眺めていると、このところ、ますます劣化が…

地方創生のアイディアは、そもそも地域の現場の矛盾と混乱、軋轢の中からしか生まれてこないに違いない。これって、鹿児島環境学の精神そのものですよね。まあ、奄美から、ぼちぼちはじめましょう。

奄美特集、写真は奄美の写真家・浜田太さん

奄美特集、写真は奄美の写真家・浜田太さん

特集鼎談

特集鼎談

(鹿児島環境学WGメンバー 小野寺浩)

◎地域人(大正大学 地域構想研究所) http://chikouken.jp/chiikijin